みなさんは、いつコーヒーを飲みますか?
「朝食の時に」「食後のデザートと一緒に」「車の運転するとき」など様々かと思いますが、実はコーヒーの効果を最大限に引き出すタイミングがあります。
もちろんコーヒーは好きなタイミングで楽しむのがベストだと思いますが、今回は体にいいことがあるコーヒーのタイミングを5つ紹介します。
CONTENTS
1. 朝のコーヒー
人間の体内時計
朝一にコーヒーを飲む方は多いのではないでしょうか。朝コーヒーを飲むことは非常に良いことで、様々な病気のリスクが軽減します。その理由と深く関わりのある人間の「体内時計」についてまず説明します。
人間の体は、「血圧」「体温」「免疫」「ホルモンバランス」などの生理機能を約24時間のリズムでコントロールしています。これが「体内時計」です。日中は体温や血圧を上げて活動する状態に、夜は反対に体温や血圧などを下げ休息する状態に変化させます。
この体内時計は人間が生活しやすいように備わっている機能で、これを無視した生活を続けるとうまく体をコントロールできずに、体調を崩してしまいます。夜運動するより、昼運動する方が脂肪燃焼の効果があったりなど、人間の体は陽が出ている間に活動するのに適しているのです。
体内時計に合わせて生活することが大切なのですが、実はこの体内時計は「24.5時間」周期であると言われています。地球の1日は24時間なのに対して、24.5時間だとズレが生じてしまうのです。そのため毎朝体内時計をリセットし、「朝ですよ!」と体に知らせなくてはいけないのです。
体内時計のリセット方法
体内時計のリセット方法は大きく2つあります。ズバリ、「光」と「食事」です。
光によるリセット
「光」とは「太陽」のことです。太陽の光がもたらす効果は非常に大きく、人間の体、特に脳に刺激をあたえ、体内時計をリセットすることができます。朝は太陽を浴びることが大事、とよく言われますが、その理由はこれです。
食事によるリセット
「食事」の刺激は体内、「胃」「肝臓」に朝であることを知らせます。朝食をとることが刺激となり、体内時計がリセットされ活動時間が始まります。
中でもコーヒーはそのリセット効果が大きく、いち早く体を起こすことができます。朝のコーヒーは、1日の始まりを体に知らせ、効率的に活動することができます。
2. 食前のコーヒー
ダイエット効果
コーヒーに含まれているカフェインによって、「交感神経」が活性化します。「交感神経」は体重や体脂肪の管理をする役割を持つので、交換神経が優位になることで、満腹中枢が働きやすくなり「おなかいっぱい」と感じるのが早くなります。
食事前にコーヒーを飲むことで、お腹いっぱいと感じやすくなるため、食べすぎを防止することができます。
糖尿病予防
2型糖尿病の原因は、膵臓のβ細胞から分泌される血糖値調整ホルモンである「インスリン」の分泌量が減ったり、効果が弱まることで起こる、血糖値状態の慢性化です。
コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」はインスリンの分泌を活性化することができるため、糖尿病の予防につながります。
3. 食後のコーヒー
高血圧改善
高血圧は「悪玉コレステロール」が血管内に溜まり、血流が悪くなることで起こります。食べすぎや飲み過ぎなどで体内に利用されずに残ってしまったものが「悪玉コレステロール」です。
コーヒーには「善玉コレステロールを活性化させ、悪玉コレステロールの増加を防ぐ」効果があります。さらにコーヒーのアロマにはリラックス効果があり、血管が拡張し、血の流れが良くなります。
4. 運動前のコーヒー
脂肪燃焼力アップ
交換神経
先ほども述べたように、コーヒー(カフェイン)を摂取することによって交換神経が優位になります。それによって脂肪や糖の消費を高める作用が活性化し、脂肪燃焼力が上がるのです。
脂肪細胞
「脂肪細胞」とは、体内で使用されなかった「中性脂肪」を溜め込み、ふくらんでいく細胞です。一般的に「太る」とは、この脂肪細胞がふくらむことを指します。
コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」には脂肪細胞内の中性脂肪を溶け出しやすくし、エネルギーとして消費されやすくする働きがあります。エネルギーとして消費するということは、中性脂肪が消費され脂肪細胞が小さくなる=「痩せる」ということです。
5. 集中したい30分前のコーヒー
カフェインには集中力の低下を抑制する効果があります。
なおここで押さえておくべきポイントは、カフェインが作用し始めるのは摂取してから約30分後であるということです。そのため、コーヒーを飲んでから30分ほどの休憩をとり、それから作業に取り掛かるのが一番良いパフォーマンスが発揮できるとされています。30分の休憩で仮眠をとるのも良いとされ、30分後目覚めた時にカフェインの効果も相まって、スッキリ目覚めることができ、その後集中力が持続します。