1. コールドブリューコーヒーとは
抽出方法
コールドブリューコーヒーは、低温の水を使用し、長時間(8~24時間)かけてじっくりと抽出されるコーヒーです。
コーヒー豆をフィルターにセットし、粉が出てこないように封をします。(お茶パックのようなイメージです)完成したパックを水に漬けておき、常温または冷蔵庫で放置。抽出が完了したらパックを取り出して完成です。
味わいの特徴
コールドブリューコーヒーの味わいは、じっくり抽出するため、苦味や渋みのもとになるタンニンが溶け出しにく、スッキリとした味わいになります。
- 酸:控えめでまろやか
- 甘:自然な甘さが際立つ
- 苦:穏やかで柔らかい印象
- 口当たり:滑らかで軽やか
2. ドリップアイスコーヒーとの比較
「アイスコーヒー」のスタンダードな抽出方法は、急冷式です。ホットと同じくお湯で抽出した後、氷で急冷してアイスコーヒーにします。メニューには「ドリップアイスコーヒー」「ドリップコーヒー(アイス)」と記載されている場合がほとんどです。
以下にコールドブリューとドリップアイスコーヒーの違いを表にまとめました。
項目 | コールドブリューコーヒー | ドリップアイスコーヒー |
---|---|---|
抽出方法 | 水で8~24時間かけて抽出 | お湯で抽出し、急冷 |
抽出温度 | 常温または冷水 | 熱湯 |
味わいの特徴 | 酸味控えめ、甘みが引き立つ | 苦味と酸味がバランス良い |
香り | 柔らかく控えめ | 強く芳醇 |
作業時間 | 長時間(準備に手間がかかる) | 短時間(即席で作りやすい) |
3. コールドブリューコーヒーの起源
コールドブリューの起源は16世紀、日本に伝わった「ダッチコーヒー」にあると言われています。
オランダ商人が日本に持ち込んだ水出しコーヒーの技法は、寒暖差のある環境でも安定した抽出が可能なため、日本の喫茶文化にも溶け込みました。
その後、アメリカやヨーロッパにも広がり、近年ではスターバックスやブルーボトルコーヒーが積極的に採用したことで、グローバルなトレンドとなりました。
実は、日本に伝わった時点の技法は今と少し異なり、京都の喫茶店のマスターがブラッシュアップし、今の抽出方法を確立したという説もあります。
4. 今流行りのミルクブリュー
コールドブリューの進化系として登場した「ミルクブリュー」は、コーヒーを水ではなく牛乳で抽出する方法です。
作り方は水の代わりに牛乳を使用すること以外、コールドブリューコーヒーと全く同じです!
カフェチェーンやSNSで話題となり、牛乳が苦手な方はオーツミルクやアーモンドミルクを使用したアレンジもできます。
まとめ
コールドブリューコーヒーは、手間がかかる分、ドリップアイスコーヒーでは味わえないスッキリとした口当たり楽しめる飲み物です。現代ではミルクブリューのような新しいスタイルも登場しています。暑い季節や新しいコーヒー体験を求める方にぴったりな一杯を、ぜひお試しください。