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【カルディ少年】コーヒーの起源

2024-07-04

コーヒーの起源に関する伝説には、いくつかの有名な話があります。
今回は、羊飼いの少年カルディ聖職者シーク・オマール立法学者ゲマレディンの3つの説を紹介します。

1. 羊飼いの少年カルディ

エチオピアの高原に住む羊飼いの少年カルディ(Kaldi)が、ある日、自分の羊たちが赤いベリーを食べた後に異常に活発になるのを見つけました。不思議に思ったカルディは、そのベリーを自分でも試してみました。すると、彼も元気になり、疲れを感じなくなったそうです。この発見を地元の僧侶に話すと、さっそく僧侶も試してみることに。夜の儀式中に居眠りする修道僧に飲ませてみると、なんと効果てきめん。弟子たちは居眠りせず修行に励むことができました。やがてそこは「眠らない修道院」と呼ばれ、ベリーは魔法のきのみと呼ばれるようになりました。この伝説が、コーヒーの発見とその初期の利用に関する最も有名名説です。

全国展開しているあのコーヒーショップ「カルディ / Kaldi」はこのカルディ少年の名から付けられたものです

2. 祈祷師シーク・オマール

アラビアのモカ(今のイエメン)の守護聖人シーク・スシャデリの弟子シーク・オマール(Sheikh Omar)は、治療や祈りで有名な祈祷師として活動していました。ある日、モカ王の娘を祈祷で癒したとき、オマールは娘に恋をしてしまいました。これが王に発覚してしまい、オマールは迫害されて故郷を追放。砂漠の洞窟で暮らすことになりました。飢えに苦しむオマールは、ある日、不思議な赤いベリーを見つけましたが、それをそのまま食べると苦かったため、煮出してみることにしました。すると、香りのよい飲み物ができ、飲んでみると体が元気になりました。この飲み物のおかげでオマールは生き延び、その効能が知られるようになり、彼は故郷に迎えられたという話です。

3. イスラム教師ゲマレディン

イエメンのイスラム教師ゲマレディン(Gemaaleddin)に関するものです。彼は15世紀にコーヒーを初めて文献に記録した人物とされています。ゲマレディンは、アビシニア(今のエチオピア)に訪れた際コーヒーを知り、その効能に感銘を受け、イエメンに持ち帰りました。彼はコーヒーの飲み方やその栽培方法を広めました。ゲマレディンの活動により、コーヒーはイスラム世界全体に広まりました。

まとめ

これら3つの説は、それぞれ異なる地域や人物を通じてコーヒーの発見と普及を描いており、
いずれもコーヒーがいかにして人々の生活に深く根付いていったかがわかります。

カフェで働いている人でも知らない人は多いと思いますので、会話のネタにしてみてください!

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おれんじうさぎ

元STARBUCKSパートナー。元都内某カフェ店長。日本のカフェ文化を広めたい人。いつか自分のお店を出すことを夢見る人です。 ぜひ応援、Instagramのフォローお願いいたします。

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